医師による「そけいヘルニア」情報サイト
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ヘルニアと聞けば椎間板ヘルニアを連想する方も多いでしょうが、ここでは腹部にできるヘルニア、特に成人のそけいヘルニア(脱腸)を中心に、情報提供します。
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専門医、医学博士、所属学会等〜
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日本消化器病学会 専門医、指導医
医学博士 ほか
費用について
一般的なスケジュール
ヘルニアと診断されたら・・・
医療費は、片側のそけいヘルニアでダイレクトクーゲル法を行った場合、自己負担割合3割の方で約8万円前後となります。すべて健康保険が利きますので、必ず保険証をご持参ください。(診療の内容によっては増減することがあります)
手術日程は下記の2通りです。
詳しい日程表もありますので、ご希望の方は印刷してください。
各ファイルはPDF(Portable Document Format)でご覧になれます。
※
Acrobat Readerをお持ちでないかたは、下記のサイトより無償でダウンロードすることができます。
・日帰り…朝入院→当日手術→夜8時までに退院
・一泊…朝入院→当日手術→翌日昼に退院
・二泊…前日入院→翌日手術→翌々日昼に退院
・小児…朝入院→当日手術→夜までに退院
(バッシーニ法など組織縫縮法)
(マーシー法) 若い女性などメッシュが不要の場合があります。
(テンションフリー法と総称され、他にリヒテンシュタイン法、プローリン・ヘルニア・システム法、クーゲル法など)
日本でもっとも普及した方法です。
(平成16年12月に認可された新しい方法です。テンションフリー法の一種です。メッシュプラグ法とクーゲル法の良いとこ取りで、専門医の間で採用する医師が増えています。)鼠経部の弱いところを一度にカバーすることができます
メッシュで穴をふさぐテンションフリー法であることは同じです。腹部に小さな七を3箇所あけて内視鏡を挿入してメッシュを縫いこみます。全身麻酔が必要なこと、費用が比較的高額であることと、最近の調査で再発率が予想以上に高いことがわかってきました。
症状・年齢・ご希望などを考慮して話し合いの元に決定します。
当院では通常、リスクが少なく安定した方法であるダイレクトクーゲル法をお勧めしています。ただし、若い女性の場合はメッシュを使用しないマーシー法を標準としています。
人工補強材を使用しない
5〜7日間の入院が必要
加齢による再発が2〜10%
痛みやつっぱり感が生じることも
人工補強材を使用しない約150年前から行われている方法です。患部の筋肉や筋膜を糸で縫い合わせることで補強するので、筋肉や筋膜の部分に術後の痛みやつっぱり感が生じることがあります。また、加齢による筋膜の弱まりで約2〜10%程度の割合で再発することがあります。術後は2〜3日の安静と5〜7日程度の入院が必要になります。
人工補強材を使用しない
短期入院、日帰りが可能
小児に行う手術方法に近いものです。ヘルニアの袋を切り取り、出口を3針程度縫い縮めます。バッシーニ法に比べるとわずかな縫合ですので突っ張り感はでません。主に35歳以下の女性に適用しています。
人工補強材を使用
短期入院、日帰りが可能
低い再発率
現在最も多い手術法
術後のつっぱりをなくすために1990年代になり開発された人工補強材(ポリプロピレン製メッシュ)を使用する方法です。鼠径管の口や筋膜の弱い部分に入れて補強します。現在日本で最も多く用いられている方法で、全身麻酔の必要はなく、手術も短時間で済むのが大きな利点です。再発率は1〜5%程度と低く術後の歩行にも支障がないので、短期入院や日帰り手術が可能です。メッシュの形状や挿入経路の違いから、他にリヒテンシュタイン、プローリン・ヘルニア・システム、クーゲルパッチなどがあります。
人工補強材を使用
短期入院、日帰りが可能
低い再発率
新しく改良された手術法
メッシュプラグと同じポリプロピレンの人工補強材料です。周囲を形状記憶のフレームに縁取られた、直径11cm程度の円形をしたメッシュです。手術方法はメッシュプラグ法とほぼ同様ですが、腹膜のすぐ外側を広く覆い、そけい部の弱い部分全体を一度にカバーできます。当院では標準の方法として行っています。
人工補強材を使用
3日間程度の入院が必要
全身麻酔が必要
高めの料金
手術時間が長い
腹腔内にカメラ(腹腔鏡)や処置具を挿入し、体外からの操作により人工補強材を当て補強する方法で、1990年代になり開発されました。
術後の歩行にも支障がないので、3日間程度の短期入院手術が可能です。ただし全身麻酔が必要であり、他の手術方法と比べると手術時間と費用がかかります。
最近の調査で、再発率が予想以上に高いことがわかってきました。
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連絡・お問い合わせ先
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tenriver@a2.rimnet.ne.jp
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